お薦めの逸品

個性の調和を楽しむ『型絵染の帯』

特集2026年1月型絵染名古屋帯3-4 2

『型絵染』は下絵から染色までを作者が一貫して手掛ける事が多く、作り手の感性がダイレクトに宿ります。手仕事から生まれる品物にしかないそうした「宿る力」は、身に纏うだけで着る人の心に心地よい高揚感を与え、日常をポジティブな彩りで満たしてくれます。

今回の特集では「個性の調和を楽しむ - 型絵染の帯」と題しまして、型絵染の帯にスポットを当てたコーディネートをご紹介します。

作家の個性が強く現れた意匠は不思議と着る人の内面的な魅力を不思議と引き立てます。個性同士が響き合う事でさらに煌めく「あなたらしさ」。そうした調和をもたらすのが『型絵染』の魅力の一つ。
コーディネートに正解はありません。伝統やルールに縛られず、直感で「好き」と思えた作品を手に取ってみて下さい。

※一部、作者・作品の関連性から木版の作品もご紹介しております。


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 〜 荒川眞里子「あじろ」× 久米島紬 〜

『伝統の趣と、手仕事のモダンなリズム』

月桃花の落ち着いた色彩が美しい紬に、型絵染の幾何学的な「あじろ」が都会的なエッセンスを加えます。

きもの:久米島紬 - 無地・月桃花 / ¥398,000-(税込・仕立て込)

名古屋帯:荒川眞里子 - 型絵染 あじろ / ¥483,000-(税込・仕立て込)

帯締め:和小物桜 - 角杉縞撚房 / ¥17,600-(税込)

帯揚げ:和小物さくら - 斜取三色 / ¥24,200-(税込)




〜 小島貞二「よろけ縞」× 小千谷紬 〜

 『木版の掠れ(かすれ)が紡ぐ、異国情緒の物語』

 型絵染とはまた異なる、木版特有の力強さと優しさが格子柄の紬に溶け込みます。


きもの:小千谷紬 - 小田島格子 百入茶 / ¥418,000-(税込・仕立て込)

帯:小島貞二 - 木版更紗 よろけ縞 / ¥493,000-(税込・仕立て込)

帯締め:和小物さくら - 丸唐大和組 / ¥14,300-(税込)

帯揚げ:和小物さくら - 滲横段 / ¥22,000-(税込)




〜 岡本紘子「めぐる春を待って」× 与那国花織 〜

『静かな薄墨色と春の芽吹きのコントラスト』

繊細な花織の表情と、作家の感性が描く「春を待つ喜び」の共鳴。 

きもの:与那国花織 - 花織格子 薄墨 / ¥1,058,000-(税込・仕立て込)

帯:岡本紘子 - 型絵染 めぐる春を待って / ¥536,800-(税込・仕立て込)

帯締め:和小物さくら - 綾竹組武田切替小桜 / ¥41,800-(税込)

帯揚げ:和小物さくら - 意匠横段暈し / ¥16,500-(税込)




〜 中島敬子「水仙花」× 与那国花織 〜

色と色が響き合う、上品かつ嬉々とした着姿

彩り豊かな花織に負けない、凛とした水仙の存在感。




〜 小島貞二「丸紋」× 小紋 〜

『古典をポップに再構築』

シックな色調で染め上げた七宝文様の小紋に、補色で存在感を放つ丸紋を。幾何学の重なりがモダンな印象を与えます。

きもの:森尻春司 - 七宝 / ¥248,000-(税込・仕立て込)

帯:小島貞二 - 型絵染 丸紋 / ¥484,000-(税込・仕立て込)

帯締め:和小物さくら - 丸台御岳亀甲柄 / ¥41,800-(税込)

帯揚げ:和小物さくら - 蝋纈横段 / ¥30,800-




〜 岡本紘子「花二月」× 結城ちぢみ 〜

『紺瑠璃の海に、可憐な息吹』

深みのある紺に映える型絵染の色彩が、装い全体を明るく昇華。
 

きもの:結城ちぢみ - 縦模様 紺瑠璃 / ¥398,000-(税込・仕立て込)

帯:岡本紘子 - 型絵染 花二月 / ¥536,800-(税込・仕立て込)

帯締め:和小物さくら - 丸唐大和組 / ¥14,300-(税込)

帯揚げ:和小物さくら - 滲横段 / ¥22,000-(税込)


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Styling・Photo・Text - Ryusuke Ishige


染色作家のご紹介


『小島貞二』
略歴
1949年 東京都に生まれる
1967年 染色家の父”小島悳次郎”のもと、染色を始める
1973年 日本民藝館奨励賞受賞1977年 個展活動開始
1987年 東京都福生市に工房を構える
1985年 国画会会員となる現在に至る1977年より30回以上インドへ渡航。染織文化に多大なる影響を受ける



『中島敬子』
略歴
1959年 埼玉県に生まれる
     添田敏子氏に師事
2001年 国展に初出品2002年 新人賞受賞
2013年 会友賞受賞国画会準会員

『岡本紘子』
略歴
1942年 東京都目黒区に生まれる
1960年 女子美術大学短期学部生活美術科入学 柚木沙弥郎氏に型染を学ぶ
1962年 女子美術大学短期学部生活美術科卒業 芹沢銈介氏に師事、6年間学ぶ1964年 国画会初出品 入選
1976年 湯河原に工房を構える
1985年 国画会会員に推挙
現在に至る

『荒川眞理子』
略歴
1952年 北海道小樽市に生まれる
1970年 女子美術大学工芸学科入学 柳悦孝氏・柚木沙弥郎氏に師事
1993年 子育てによる休業期間を挟み創作活動を再開。
     国展入選歴5回



型絵染 × 荒井呉服店


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