お薦めの逸品

京友禅作家〜三代目 松井青々 作〜振袖 -『松竹梅雲取』

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京友禅作家 - 三代目 松井青々 - が手掛けた振袖をご紹介します。


京友禅の第一人者 - 初代松井青々 - の孫として生まれた三代目青々。

青々の作風は蝋たたき染の地色に松竹梅や菊などの古典吉祥草花文様を描き、金彩を施した優美かつ豪華なもので、その作品の素晴らしさから「青々調」と呼ばれる模造品が出回るまでとなりました。

そうした卓越した感性と高度な染色技術を代を重ねて受け継ぎ、京友禅の美しさを現代に表現する三代目 松井青々。

数ある京友禅の作品の中でも唯一無二と言える作風と美しさのお振袖をご覧下さい。


<松井青々作品の代名詞と言える”蝋たたき染”。刷毛を使って蝋を散らし防染をすることで斑に染め上がる>



<こちらも松井青々作品の特徴と言える「梅」。作家作品ならではの個性と伝統美が際立つ描写>



<品格が漂う色調。柄の描写と相まって美しさが際立つ>



<八掛に染め付けられた梅>



<袖の内側にも八掛と同生地をあて高級感のある仕上がりに>

江戸時代に扇絵師の宮崎友禅斎が考案した染色技法「友禅染」。

現代では京友禅・加賀友禅・東京友禅が三大友禅として知られているが、それぞれに柄描写や色調に特徴があり、「京友禅」は京都の公家文化に育まれた事でより彩りが豪華であると言われている。


本作は古典吉祥文様「松竹梅」を基調に優美な「雲文」を描き加え、京友禅を独自の世界観で表現しています。


上前から後身頃にぐるりと配された松。

各所を彩る梅。

全ての柄の背景として大きく象られた雲取り文様も実に優美な仕上がり。

金駒刺繍や箔などの金彩も秀逸で振袖をより上品に演出しております。


普遍的な伝統美を松井青々ならではの独創的感性で見事に現した当店お薦めの一枚。

帯には同じく京都の名匠”河井美術織物”の袋帯「瑞祥宝鏡華文」をコーディネート致しました。



京友禅作家 - 三代目 松井青々 作 - 振袖 作名『松竹梅雲取』

価格:2,478,000円(税込)

*帯・襦袢・各種仕立て代に加え、草履バッグ・肌着などお召し頂く上で必要な品物が全て揃ったフルセット価格となります。





<三代目 松井青々(本名:淳太郎) 略歴>

1967年、初代青々(本名:新太郎)の孫、二代目青々(本名:祥太郎)の甥として生まれる。

京都市芸術大学に入学、日本画科を専攻。上村淳之先生等に学ぶ。

卒業後、二代目の下で京友禅を修得し、二代目青々が卒寿を迎えるにあたり三代目「青々」を襲名する。




photo&text Ryusuke Ishige




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